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HERE Technologiesと村田製作所、 ジャカルタの交通問題の解決に向け提携

HERE-Murata
Yokohama, Singapore
2023/12/06
  • HERE Technologiesの地図および交通データと村田製作所のトラフィックカウンタシステムの統合により、インドネシアの首都ジャカルタの市当局による交通管理を改善

先進的な位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHERE Technologies(以下、HERE)は本日、高度なエレクトロニクス設計および製造の先進的企業である村田製作所との提携を通し、インドネシアのジャカルタ市当局に対して交通渋滞に関するこれまでにないインサイトや、さまざまな交通関連の問題を監視、予測し、対処する機能の提供を進めることを発表しました。

ジャカルタは交通渋滞でよく知られています。 ジャカルタ警察の交通課によると、2022 年には、通勤者は交通渋滞によって回の移動につき平均 30 分を失っています[1]。 これにより、昨年1年間で、推定 45 億米ドルの経済損失がインドネシアにもたらされたことになります[1]

HERE と村田製作所の協働は、ジャカルタ市のよりスマートで持続可能な交通管理の可能性を広げるものです。 HEREの地図と交通データを、LiDAR 技術を使用した村田製作所のトラフィックカウンタシステムと統合することにより、ジャカルタ市当局は、車両数、分類、流れの方向、速度などのリアルタイム交通データ、交通量のピーク時間、混雑する移動ルートなどの交通パターンに関するこれまでにないインサイトを得ることができます。これにより、都市のモビリティに関するさまざまな課題を監視、予測して、積極的に対処できるようになります。

またこの交通管理システムは、二酸化炭素や気圧センサーに基づいて降雨を予測するなど、環境条件を測定し、浸水する可能性のある/浸水しているエリアや通行不能なエリアを特定することもできます。これにより、交通状況に応じて信号機のサイクルを変更することで特に交通量の多い道路での交通のボトルネックを軽減し、事故を最小限に抑えるなど、道路交通のより適切な視覚化と管理が実現しました。

株式会社村田製作所 トラフィックカウンタ事業プロジェクトマネージャー 津守宏晃氏は次のように述べています。 「ジャカルタの交通渋滞緩和に向け、HEREとデジタルトランスフォーメーションの取り組みで協力できることをうれしく思います。今回の提携以前は、デジタル化された地図の上に交通データを重ねるだけでした。 しかしHERE との協働を通して、インドネシアの首都におけるより広範な交通問題に取り組むことができる、スマートなデータ駆動型の交通管理ソリューションの可能性が広がりました。」

村田製作所とHEREは、ジャカルタの交通問題をさまざまな角度から分析するだけでなく、交通渋滞を回避し、燃料消費量を削減することで二酸化炭素排出量の低減につながる、効率的な移動ルートを通勤者に提供する交通管理モデルを構築することができました。

システムの機能が進化し続ける中、ジャカルタ市当局は、交通渋滞が発生する前に最適なルートを積極的に提案するために、過去の交通データを活用する予測分析の導入を検討しています。 また、このシステムとインドネシアのスマートシティ構想の統合を進め、交通信号管理や駐車システム、公共交通ネットワークに接続する計画もあります。

HERE Japan株式会社 代表取締役社長 枝隆志は次のように述べています。 「HEREと村田製作所の戦略的パートナーシップは、テクノロジーによって都市とスマートモビリティを変革するという両社の取り組みを反映したものです。私たちは村田製作所と提携し、ジャカルタにおける交通の視覚化と管理を強化するうえで貴重なインサイトとデータを提供できることをうれしく思います。 村田製作所とともに、この成功をインドネシアにとどまらず広げることで、世界中の多くの都市で、より持続可能で効率的な交通システムを実現できることを楽しみにしています。」

今回発表の共同ソリューションの詳細についてはこちらの事例をご覧ください。
 

HERE Technologiesについて
HEREは、約40年にわたり、地図と位置情報技術のパイオニアとして活動しています。今日、HEREのロケーションプラットフォームは業界で最も完全なものとして認識されており、世界中の組織や企業向けにロケーションベースの製品、サービス、カスタムマップを供給しています。自律走行やシームレスな物流から新しいモビリティ体験まで、HEREはパートナーや顧客がデータを管理し、プライバシーを保護しながらイノベーションを起こせるようにします。HEREがどのように世界を前進させているかは、here.com(英語)でご確認ください。日本語での情報はhttps://www.here.com/jpをご覧ください。

報道関係者からのお問い合わせ先

HERE Technologies
Camy Cheng
+65 9088 4127
Camy.cheng@here.com

株式会社井之上パブリックリレーションズ内
HERE広報担当: 
池田/塚田
E-mail: here@inoue-pr.com