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Connected Driving

1 読書時間

05 February 2026

2026ロードセーフティ最前線:ロケーション技術の最新トレンド

HERE360 Location Forecast 2026 Road Safety

今年、道路安全は転換期を迎えます。

より高度な車両オートメーションから歩行者保護の向上まで、テクノロジーは私たちの道路環境を急速に、そしてより良い方向へと変えつつあります。
HERE360では、未来の交通を形づくる道路安全のトレンドを紹介しています。

基準の引き上げ

欧州で自動車、トラック、バン(小型商用車)の安全テストを管轄するEuroNCAPは、過去17年で最大となる安全基準の変更を導入します。新しい評価体系では、安全運転、衝突回避、衝突保護、衝突後の安全という4つの段階で車両を評価します。

EuroNCAPはドライバーモニタリングシステムをこれまで以上に重視します。具体的には、目線や頭の動きを検知して運転者の状態を把握し、その状態に応じて運転支援を調整できる技術に加点が与えられます。さらに、飲酒や薬物の影響を検知する機能、ドライバーが反応しない場合に車両を自動で停止させる安全機能にも追加ポイントが付与されます。

新しいテスト方式では、自動緊急ブレーキやレーンサポートなどの衝突回避システムが、歩行者、自転車、バイクなど実際の状況を反映したシナリオで検証されます。

さらに衝突保護テストも強化され、歩行者保護要件や新しい評価シナリオが追加されるほか、電気自動車やそのバッテリーを対象としたより厳格なプロトコルが導入されます。

これらの変更は、複雑化する現代の車載技術を反映し、自動車メーカーに対して構造的な衝突性能だけでなく、リアルタイムでの事故予防、乗員の安全性、そして生存性をより重視するよう促すことを目的としています。

貨物輸送に向けた規制強化

安全性向上のため、来年から軽商用車(LCV)に対するより厳しい規制が導入されます。新たなEU規則のもと、国境を越えて貨物輸送に使用される車両総重量2.5~3.5トンのバンやトラックには、スマートタコグラフの装着が義務付けられます。

運転時間、休憩時間、国境通過、車両の移動情報がデジタルで記録・監視され、これまで大型貨物車に適用されてきたものと同等の安全・コンプライアンス基準が軽商用車にも適用されることになります。

スマートタコグラフはGNSSベースの位置情報と遠隔データ通信を利用し、当局が車両をリアルタイムで追跡・監視できる仕組みです。これらの厳格化された規則は、ドライバーの疲労を防ぎ、運転時間や休憩時間などの厳しい上限を超えないようにすることを目的としています。

加速する技術革新

BoschとCARIAD(Volkswagenのソフトウェア部門)は、人間の運転に近い自然な動作を実現する高度なAIシステムを開発しています。この技術はすでにVolkswagen ID.BuzzやAudi Q8でテストが行われており、2026年半ばには量産化される見込みです。

レベル2およびレベル3の自動運転向けに開発されている新しいAIベースのソフトウェアスタックは、走行環境を詳細に把握します。カメラやレーダーのセンサーデータに加え、HDレベルの地図や位置情報を組み合わせることで、市街地の交通状況を理解し、道路利用者の動きを予測します。

このAI強化システムは物体認識だけでなく、加減速、ステアリング、ブレーキの自動制御をより安全に行うための高度な判断能力も備えます。

この技術はVolkswagenグループのソフトウェア定義車両アーキテクチャへの統合が予定されています。またBoschは、この技術を世界中の他のメーカーにも提供する予定であり、大量生産車における自動運転の安全性向上に向けた重要な一歩となります。

自動運転の加速

韓国は、来年、未発表の都市において100台の完全自動運転車を公道に投入する計画を進めています。これは、2027年までにレベル4の自動運転技術を国内で実現し、米国や中国と競争できる体制を整えるための政府主導の取り組みです。

来年導入される車両は、自動運転の本格展開を加速するための走行データ収集に利用されます。計画のもと、自治体の市長や知事には、自動運転車のテストエリアを指定したり、地方部での無人バスの試験運行を拡大したりする権限が与えられます。

さらに韓国は、自動運転貨物トラック向けのパイロットゾーンを現在の4路線から44路線へと拡大し、総延長は5,000kmを超える見込みです。Hyundaiはすでに、緊急ブレーキや車車間通信を実証する隊列走行(プラトーン)試験に成功しています。加えて韓国は、街中でのロボット配送の商用化も目指しています。

NOAを支えるノウハウ

次世代の自動運転車やコネクテッドカーを支えているのは、地図とロケーションインテリジェンスです。たとえばNavigation on Autopilot(NOA)は、車載ナビゲーションと先進運転支援システムをつなぐ役割を果たす技術です。このインテリジェントな“コーパイロット”は、詳細な地図と運転支援機能を組み合わせ、ドライバーが前方に注意を向けたままハンドルから手を離して走行できるようにします。

「NOAの普及は、HEREの強みが最も生きる分野と重なっています。正確で常に更新される高精細なデジタルマップなど、HEREの統合された位置情報データが、自動運転システムと組み合わさって最大の力を発揮する領域です」と、HEREシニアバイスプレジデントのGino Ferruは述べています。

また、ソフトウェア定義車両(SDV)の進化を加速させる新たなイノベーションとして、HEREとAWSが共同開発したHERE SDV Acceleratorがあります。これにより自動車メーカーは、実用的なガイダンスやすぐに使えるコード、包括的なソフトウェアアーキテクチャを得ることができ、自動化ソリューションのスケールをより早く実現できます。

もちろん、ソフトウェアが力を発揮するには、その入力となるデータが不可欠です。そこで重要となるのが、HERE ADAS MapHERE UniMapです。

HEREとOmdiaが実施した最近の調査では、統合されたマップはSDVの未来に向けて欠かせない要素として強く認識されていることが示されました。またADASマップは、位置情報技術、地図、データを組み合わせることで運転支援・自動運転機能を強化するために不可欠とされています。

Omdiaのシニア・プリンシパル・アナリストであるMaite Bezerra氏は次のように述べています。「コンテキストを与えるのがロケーションであり、そのコンテキストこそがデバイスを賢くするのです」

Portrait of Ian Dickson

Ian Dickson

Contributor

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