HERE調査:日本のライダーはナビゲーションの精度向上とリアルタイムの交通情報を求めていることが明らかに

アジア太平洋地域を対象とした新たな調査で、二輪車向けデジタルナビゲーションについて、日本のライダーは精度、予測可能性、危険察知に対する期待が他国に比べて特に高いことが判明
世界をリードするマッピングとロケーションデータ企業であるHERE Technologiesは本日、APACにおける二輪モビリティの動向 主要トレンドと二輪ライダーの行動 という新たな調査結果を発表しました。それによると、日本の二輪車ライダーはナビゲーションシステムに対して極めて高い期待を寄せていることが明らかになりました。調査対象となった日本のライダーは、特に通い慣れたルートを走行するとき以外は、経路の正確性、予測可能な到着予定時刻(ETA)、リアルタイムの交通情報を最優先事項としています。
HERE Technologiesの委託によって独立系戦略・インサイト企業であるPoint Consultingが実施した本調査は、中国、インド、インドネシア、日本、タイ、ベトナムの6カ国の2,400名以上のライダーを対象としたもので(日本の回答者は400名)、調査結果からは日本の成熟したモビリティ環境で見られる独特な走行パターン、期待、およびナビゲーション行動が浮き彫りとなりました。
日本のライディングパターン:日常的な予測可能性と高精度への期待
回答者となった日本のライダーは、平日の通勤・通学時には通常、予測可能で定型的なルートをたどりますが、週末には、特にツーリングやレジャー目的で新しい場所や馴染みのない目的地へ出かける傾向があります。この変化により、定型的なルート以外の移動において、ナビゲーションツールへの依存度が高まっています。
日本における主な結果は以下の通りです。
回答者の80%がスマートフォンベースのナビゲーションアプリを利用しています
67%が、ルートの最適化を最重要なナビゲーション機能として挙げています
66%が、遅延を避けるためにリアルタイムの交通情報を重視しています
音声案内を期待するライダーは27%と大幅に少なく、選択的な利用状況を示しています
日本の回答者は、特に不慣れなルートを走行する際に、正確かつ詳細で、信頼できるガイドを期待しています。こうした期待が、調査対象の6市場の中で日本が最も低いナビゲーション満足度を示した要因となっており、正確性、明瞭性、一貫性に対する日本の極めて高い基準を浮き彫りにしています。
ライダーの優先事項:なにごともなく到着することと、予期せぬ事態の排除
走行時の最優先事項についての質問では、
42%が「なにごともなく目的地に到着すること」を重視しています
21%が「遅延や予測不可能な交通状況を避けること」を重視しています
これらのパフォーマンス指標は、予測可能性、スムーズさ、そして確実さを求める広い意味での文化的嗜好を反映しており、地図情報が緻密に整備された日本の環境においては、ルート設定の精度とリアルタイムの状況把握が必要であることを裏付けています。
ギグワーカーと配達員:収入は正確さに依存
ギグワーカーと配達員のライダーにとっては、日々の収入がルートの正確さや到着予定時刻(ETA)の信頼性と密接に結びついており、ナビゲーションの品質が業務効率に直接的な影響を与えると回答しています。
彼らが経験する重大な問題は以下の通りです。
ルート設定の不備による延着
不正確な到着予定時刻(ETA)による顧客満足度の低下
建物の入り口が見つかりにくいこと — 日本の密集した多層的な都市部でよく起きる問題
このグループから最も望まれているナビゲーション機能は以下の通りです。
最適な複数経由地ルート設定
より安全な運転を促進するためのルート提案
極めて正確な到着予定時刻
安全性と状況認識に対する期待の高まり
田舎道、海沿いの道、山道を走行することの多いレジャーやツーリング目的のライダーからは、危険を察知する、状況に応じた機能に対する需要が高まっています。具体的には以下のような機能です。
事故多発エリアの警告
天候に関する危険警告
時間がかかっても、リスクを考慮したルートの選択肢
夜間に照明の明るいルートの提案など、視認性を高める機能
こうした期待は、日本の多様な道路状況と、状況に動的に適応するナビゲーションシステムの必要性を反映しています。
HERE Technologies:日本では、正確さが信頼を築く
HERE Japan株式会社、代表取締役社長の枝 隆志は、次のように述べています。
「日本は、ナビゲーションとは信頼がすべてであることを私たちに思い出させてくれます。ライダーの期待に応えるためには、ナビゲーションは正確で、状況に適応し、一貫性がなければなりません。日常的な、あるいは慣れ親しんだルートの走行が主流となっている市場では、曲がり角を間違えたり到着予定時刻がずれたりといった、些細な不正確ささえも信頼を損なう可能性があります。日本のライダーにとって、信頼性はオプションで選ぶものではなく、不可欠な要素なのです」
カワサキモータース株式会社 中村 崇嗣氏(コネクティッド推進部 部長)は次のように述べています:
「今回の調査結果は、日本のモビリティ環境で私たちが日々観察している状況と一致しています。ナビゲーションを利用する二輪ライダーにとって、ルート精度、交通インテリジェンス、そして高品質な地図データの重要性は、安全・安心・効率的な走行を支えるために、これまで以上に高まっています」
調査概要
HERE Technologiesは2026年第1四半期に、地図・位置情報サービス分野に特化したコンサルティング企業Point Consultingに委託し、APACの二輪車市場を包括的に分析しました。
本調査は以下を組み合わせたものです:
主要都市から地方部まで、2,400名超のライダーを対象とした大規模定量調査
通勤ライダー、レジャー/ツーリングライダー、ギグワーカー、配送ライダー、EVユーザー(18〜55歳以上)が含まれる
有識者7名への定性インタビュー
アジア地域におけるモビリティ、電動化、都市化のトレンドに関するデスクリサーチ
HERE Technologies について
HEREは世界を代表する地図・位置情報テクノロジー企業です。1985年の初期デジタルマップの提供以来40年以上にわたり、世界有数の企業のイノベーションを支え続けてきました。現在は、業界で最も新鮮かつ豊富な統合マップを基盤に、多様な業界のニーズに応える製品・サービス・ソリューションを提供し、あらゆるモビリティに新たな可能性を開いています。詳しくは here.com をご覧ください。