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メルセデス・ベンツ、DRIVE PILOTシステム向けに HERE HD Live Mapを採用

Mercedes Benz DRIVE PILOT
Munich, Germany/Tokyo, Japan
2021/12/25

※本資料は20211013日にアムステルダムで発表したプレスリリースの日本語訳です。

 

ミュンヘン、IAAモビリティ - 先進的な位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHERE Technologies(以下、HERE)は、同社のHD Live Mapがメルセデス・ベンツの新しいDRIVE PILOTに組み込まれることを発表しました。DRIVE PILOTは、ドイツ国内の一定の条件下で車両を操縦するために設計された初めての商用車向けSAESociety of Automotive Engineers)レベル3自動運転システムです。HERE HD Live Mapを通じて車両システムに道路網の正確な情報が事前に提供されることにより、自動モードの車両は事実上「曲がり角を見渡す」ことが可能になります。新型Sクラスを皮切りに、メルセデス・ベンツは今年後半にDRIVE PILOTを商用車に導入することを計画しています。

DRIVE PILOTの作動中は、車両の速度や前方車両との距離が制御され、ドライバーの介入なしに車両は車線内を安全に誘導されます。高精度でクラウドベースのHERE HD Live Mapは、3次元の道路網の詳細なデータをDRIVE PILOTシステムに提供することにより、この技術における重要な役割を果たします。DRIVE PILOTは、車両センサーからの入力情報と併せて地図データを使用し、公道で車両を操縦します。

HERE HD Live Mapは、車がどこにあるか、前方に何があるかを正確に把握できるよう、複数のレイヤーからなる情報を提供します。例として、車は、道路状況に予測的に対応でき、前方で車線が閉鎖されているような場合には速度を調節します。これは、HD Live Mapの正確性と鮮度を提供するHEREの先進的な地図技術を通じて可能になります。

Mercedes-Benz AGGeorges Massing氏(MBOS: Automated DrivingPowernet & Integration E/E担当バイスプレジデント)は次のように述べています。「DRIVE PILOTは広範囲にわたるセンサーからのデータと併せて、道路の形状、ルートプロファイル、交通標識、異常な交通事象(事故や道路工事など)に関する情報をデジタルHDマップから受け取ります。このHDマップの情報は自動運転における重要な要素です。この超高精度な測位システムは、一般的なGPSシステムをはるかに上回る能力を有しています。その結果、当社は生活において最も重要なもののひとつ、すなわち時間を、質の高い運転体験とともにお客様に還元することが可能になります。」

HEREの最高経営責任者(CEO)であるEdzard Overbeekは次のように述べています。「SAEレベル3の自動運転が可能な連続生産車両向けにHDマップを提供する世界初の企業のひとつとなったことを大変うれしく思います。思い返せば、IAA 2013において当社は、由緒あるベルタベンツメモリアルルートでのS 500 Intelligent Drive研究プロジェクトの一環として、メルセデス・ベンツとともに自動運転の重要な構成要素としてのHDマップというコンセプトの先駆者となりました。それ以降、当社はHDマッピング技術の開発、改良、拡張を続けてきました。本日、当社のHD Live MapDRIVE PILOTによる快適で安全な運転に寄与する間に、メルセデス・ベンツのドライバーの皆様がまもなく一定の条件下で正式にハンドルから手を放すことができるようになることを心待ちにしています。」

メルセデス・ベンツは本年の第4四半期に同社の新型SクラスでDRIVE PILOTを初めて利用できるようにすることを計画しています。初めに、ドイツ国内の高速道路の適合区間で、渋滞や混雑時に法定速度である最高時速60 kmという条件で自動モードによる運転が可能になります。今後、同システムは他のメルセデス・ベンツの各モデルにも組み込まれ、他の地域の高速道路の適合区間まで対象が拡大される予定です。

 

HEREについて:
位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHEREは、位置情報の力で、人材、ビジネス、都市のDXに取り組んでいます。HEREのオープン・プラットフォームを通じて、都市のインフラ運営から企業の資産最適化、さらにはドライバーが安全に目的地に到着することまで、お客様により良い成果をご提供いたします。HEREの詳細は  www.here.com  および  360.here.com (英語)をご覧ください。

報道関係者からのお問い合わせ先

HERE Technologies
Dr. Sebastian Kurme
+49 173 515 3549
sebastian.kurme@here.com

株式会社井之上パブリックリレーションズ内
HERE広報担当:
リットウィン/鈴木/末吉
here@inoue-pr.com