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HERE、AWSとサプライチェーンソリューションで提携エンドツーエンドの可視性と車両運用の効率性を向上

HERE Supply Chain Solutions
Amsterdam, The Netherlands/Tokyo, Japan
2022/05/17
  • 世界的サプライチェーンの混乱で、アセット追跡、ロジスティクス、到着予定時刻(ETA)を改善する位置情報の需要が顕在化
  • 日本では慢性的な労働力不足が進行し、物流業界における継続的な投資とデジタル化が求められる一方、Gartnerは「世界の製品中心企業の50%が2023年までにリアルタイムの可視化に投資」と予測
  • HEREは、企業レベルのコスト削減および時間短縮ツールにより、複合輸送におけるリアルタイムの貨物追跡、ルート検索、世界的な配送ルート最適化を実現
  • 日本国内において、HERE Asset TrackingとHERE Tour Planningの提供が開始

世界屈指の先進的な位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHERE Technologies(以下、HERE)は、本日、配送のファーストマイルからラストマイルまで、サプライチェーンの可視化、輸送と物流(T&L)、車両ルーティング、到着予定時刻(ETA)の改善に向け、Amazon Web Services(AWS)と5年間の戦略的提携を締結したことを発表しました。

日本は、物流量で世界第5位のサプライチェーン大国です[1]。日本のEコマース業界の急成長は、国内の倉庫業界も拡大させました。しかし、ラストマイル配送に対する消費者の需要と慢性的な労働力不足は、日本の物流業界全体における継続的な投資とデジタル化の必要性を浮き彫りにしています。Gartner®によると「リアルタイムの輸送状況の可視化は、荷主と3PL、およびその顧客にとって引き続き重要な課題」であり、2023年までに世界の大手企業の50%がリアルタイムで輸送状況を可視化するソリューションに投資することが予想されます[2]。同社の別のレポートでは「サプライチェーンの可視化は、規模、地域、業界を問わず、あらゆる組織にとって必須になりつつある」[3]と報告されています。

提携の一環としてHEREは、輸送および物流企業で利用されているサプライチェーンソリューションを世界および日本のAWSマーケットプレイスで提供します。AWSマーケットプレイスとは、利用者がサードパーティのソフトウェア、データ、サービスを検索、購入、展開、管理し、ソリューションの構築や事業の運営に利用できる厳選されたデジタルカタログです。また今後HEREはAWSと協力し、倉庫およびヤード管理、到着予定時刻(ETA)の予測計算、車両の二酸化炭素(CO2)排出ソリューションなど、輸送および物流企業向けに高度な機能を提供していく予定です。

HERE Supply Chain Solutionは、企業レベルの地図コンテンツと中核的な位置情報サービス(交通情報に応じた高度なルート検索、ジオフェンシング、ジオコーディングに対応するAPI、及びモバイルSDK)を土台にして構築されています。また、輸送エコシステム内の複数の関係者から取得したデータを連携および統合することにより、輸送計画の最適化や途中のイベントの予測に役立てることができます。さらに荷物のETA予測や位置情報ベースの分析を可能にし、より高い可視性、意思決定のサポート、制御機能を提供します。

HERE Supply Chain Solutionは以下のとおりです:

  • HERE Asset Trackingアセットの位置と状態をリアルタイムで可視化。PaaSPlatform-as-a-Service)モデルにより、出入りするアセットのシームレスな追跡を可能にします。企業は、紛失した機器に費やす時間と費用を削減し、アセットの利用率と効率性の最適化に注力することができます。
  • HERE Tour Planning:車両の種類や積載量を考慮し、運用する全車両にコストや時間面で最適化されたルートを割り当て、使用率を最大化します。リアルタイムの交通情報を活用し、大型車両を使用する場合には、道路、高さ、Uターン制限などの専用のトラック属性を使用します。
  • HERE Last Mile:ラストマイルと都市部での配送を管理するエンドツーエンドのSaaS(Software-as-a-ervice)アプリケーション。ウェブベースの計画ダッシュボード、ドライバー向けモバイルアプリを提供するほか、リアルタイム追跡によETAをより正確に計算します。既存のオーダー管理システムや顧客管理システムと容易に統合することができるほか、ネットワークや他の機器に接続せず単独で使用することも可能です。

Active LogisticsITプロジェクトマネージャーであるTobias Braun氏は、次のように述べています。「輸送業界では、貨物量の増大、複雑な計画プロセス、熟練スタッフの不足により、効率的なルート検索の必要性が着実に高まっています。当社はHERE Tour Planningにより、正確な交通データの使用、荷物の優先順位付けや受け渡し期間の順守を維持しながら、輸送計画プロセスを完全に自動化する包括的なアプリケーションを開発しました。お客様は、何百台もの車両のルート計画にかかる時間を数時間からわずか数分にまで削減することができるようになります。」

AWSは、AWS上のHEREの革新的な位置情報ベースのサービスアプリケーションをサポートすることにより、サプライチェーンの可視性を高め、世界の輸送および物流業界が直面する大きな問題に対処しています。開発のロードマップは以下のとおりです。

  • アセットの可視性を複数の輸送手段だけでなくヤードや倉庫にまで拡張する。
  • コンテナ、パレット、ケージの追跡だけでなく、実際の荷物の位置や状態の監視を可能にする。
  • AI/MLにより複数の輸送手段にわたって到着予定時刻と出発予定時刻(ETA/ETD)の精度を高める。
  • 世界基準に準拠した車両のCO2排出量を測定するサービスや、車両の代替燃料への移行とパワートレインへの移行を想定した仮の計画を可能にしするサービスを提供する。

HEREの最高経営責任者(CEO)であるEdzard Overbeekは、次のように述べています。「サプライチェーン可視化の中核にあるのは位置情報です。HEREは、業務の『どこで』『いつ』に関する詳細な情報が、インバウンドとアウトバウンドの物流、ミドルマイルやラストマイルの配送などの最適化に多大な価値を提供することを認識しています。AWSと協力し、コストと時間を節約するソリューションを展開することを誇りに思います。これにより企業は、滞留時間を最小化し、すべての段階でETAを高い精度で予測するとともに、運用効率と生産性の向上によって日本の労働力不足に対処し、さらには、電気自動車(EV)と脱炭素経済への移行が進行する中で、車両のCO2排出量を測定するという重要な段階へと進むことができます。」

AWS EngineeringのバイスプレジデントであるBill Vass氏は、次のように述べています。「世界中の輸送および物流企業が、顧客満足と業務効率のためにリアルタイムの可視化を頼りにしています。荷物が予定どおりに到着しない、またはまったく到着しなければ、誰かが経済的な損失を被ります。データの管理と集計に対応するAWSサービスは、HEREのサプライチェーンソリューションの原動力です。AWSサービスは、重要な顧客データと最新の位置情報のインテリジェンスを融合し、サプライチェーン全体の可視性と予測可能性に関する問題の解決に必須になっています。」

HEREは、荷主、3PL、4PL、フォワーダー、陸上運送会社のエコシステムにおけるお客様のパートナーであり、輸送、物流、運送業界の何百社もの企業がHEREの位置情報データ、ソフトウェア、テクノロジーを、燃料、時間、コストを節約するアプリケーションに役立てています。

HEREは、サプライチェーンを統合し、高度な企業レベルの位置データ/サービスと組み合わせることにより、サプライチェーン事業者に対し、工場から、倉庫内、ヤードの外、ラストマイル配送に至るまでのサプライチェーン全体におけるワークフローの最適化に必要な有意義な情報を提供します。HEREの機械学習アルゴリズムは、データ分析により、起こりうる障害を予測し、パターンを識別し、さらにはサプライチェーンロジスティクス全体のパフォーマンスを改善する戦略を策定します。

HERE Asset TrackingとHERE Tour Planningは、現在日本国内での提供が開始されています。HERE Last Mileに関しては2022年下半期より日本国内で提供が開始される予定です。

HEREは2022年5月25~26日に日本で開催される「AWS Summit Online」に参加します。参加のお申し込みはこちら

 

HEREについて:
位置情報および位置情報技術のプラットフォームを提供するHEREは、位置情報の力で、人材、ビジネス、都市のDXに取り組んでいます。HEREのオープン・プラットフォームを通じて、都市のインフラ運営から企業の資産最適化、さらにはドライバーが安全に目的地に到着することまで、お客様により良い成果をご提供いたします。HEREの詳細は www.here.com および https://360.here.com (英語)をご覧ください。日本語での情報は https://www.here.com/jp をご覧ください。

報道関係者からのお問い合わせ先
HERE Technologies
Jordan Stark 
+1 312 316 4537
jordan.stark@here.com

Camy Cheng
+65 9088 4127
camy.cheng@here.com 

株式会社井之上パブリックリレーションズ内
HERE広報担当:
リットウィン/鈴木/末吉
here@inoue-pr.co


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[1]    2018年物流パフォーマンス指標、世界銀行