屋内位置測位

屋内測位とはGNSS（GPS）の電波が届かない屋内において人や物の流れを正確に把握する技術です。

一般的には先ず建物の設計図を基に構内の正確な地図を作成します。その後、構内のチェックポイントにセンサーを配置し人や物の通過を記録、構内地図上にマッピングします。またセンサーが設置できない場所では人や物にBluetoothやWi−Fiといった電波の発信機（タグ）を取り付け、構内の天井などに配置したアンテナでタグの位置を把握します。

HEREの屋内位置測位ソリューションは簡単に屋内測位のベースとなる構内地図を作成する機能を提供します。

屋内で取得できる位置情報にはさまざまなものがあり、管理したいケースに応じて選択します。

もっとも多い例は物流のトラッキングです。物流拠点では日々数多くの荷物が通過しそれぞれの識別番号と通過した時間が記録されます。集めた情報は荷捌き場の有効利用や荷物の紛失といったトラブル対応に活用されます。

近年では構内で働くスタッフの位置情報を把握し、人が滞留している場所を見える化するといった用途があります。こうした情報は生産現場において作業ごとの適切なスタッフの配置を管理できるメリットにつながります。

HEREの屋内位置測位ソリューションでは幅広いハードウェアとの連携で、さまざまな屋内の位置情報を取得できます。

屋内の位置測位のメリットはGNSS（GPS）の電波を必要とせず、正確な人や物の所在を見える化する点です。

また正確な構内地図とさまざまなハードウェアを組み合わせて取得される人や物の位置情報を活用することでスタッフの配置の効率化や物流の最適化が実現できます。

近年ではスタッフの動きや機材、荷物の位置などを構内地図上にマッピングするだけでなく、特定のポイントにおける混雑具合のグラフ化、動画を使った物流の見える化といった機能があります。こうした機能はスタッフの配置や機材の最適な数といった作業効率の改善に役立ちます。

HEREの屋内位置測位ソリューションはさまざまなツールを使って屋内の位置情報を視覚化するツールを提供しています。

屋内での人や物の流れを見える化する屋内位置測位システムにはさまざまなものがあります。

工場や物流拠点ではフォークリフトや無人搬送車（AGV）の位置を記録することで作業と最適な台数の関係を分析します。また病院などは、院内で働くスタッフや機材の位置を記録し、それらの適切な配置を計画します。

ほかにもさまざまなデータを見える化して企業活動に役立てるBIツールとの連携や、屋外の位置測位システムとの連携により工場内の物流から配送までをシームレスに扱ったルート計画の策定といったシステムも実用化されています。

HEREの屋内位置測位ソリューションは測位された情報の柔軟な組み合わせを実現でき、組織に合った屋内位置測位システムの構築をサポートします。

屋内ナビゲーションとは、屋内で使用するカーナビゲーションのイメージです。

例えばスタッフや訪問者が建物内の特定の部屋に行く際にスマートフォンのアプリなどを使用して正確なルートを提示します。また固定資産や消化器といった施設内のさまざまな資産をシステムに登録しておけば保守担当者の資産の確認作業に役立ちます。 また大型のショッピングモールやホテルでは訪問客に対して目的の店舗やトイレ、駐車場といった施設内の案内に役立ちます。

HEREの屋内位置測位ソリューションはネットワーク接続がなくても機能するアプリケーションなどにより、施設利用者の安全な施設利用をサポートします。