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HERE、安全安心第三者アクセス対応したニュートラルサーバー発表、車両センサーデータエコシステム推進

Boosting the car sensor data ecosystem: HERE introduces neutral server for safe and secure third-party access
ラスベガス, CES 2020
2020/01/07
  • HERE Marketplaceにニュートラルサーバー機能を追加し、安全性、セキュリティ、プライバシーコンプライアンスの要件を満たした、第三者によるサービス開発のための車両センサーデータへのアクセスを実現 

  • ブロックチェーンベースの同意管理により、自動車のオーナーおよびドライバーが車両データへのアクセスを制御可能 

  • Daimlerが自動車メーカーとして初めてHEREニュートラルサーバーを通して車両センサーデータへのアクセスを提供 

※本プレスリリースは2020年1月7日に米国ネバダ州ラスベガス、CES 2020で発表したプレスリリースの日本語訳です。 

地図とロケーション・プラットフォーム・サービスのグローバル・リーダーであるHERE Technologies(以下、HERE)はこのたび、ニュートラルサーバー機能を追加することで、業界全体でグローバルなデータ交換および強化のためのハブとなるHERE Marketplalceの拡張を行います。これにより第三者のサービスプロバイダーは、プライバシー規制に準拠しながらも、複数のブランドの車両センサーデータに安全で安心、かつ無差別にアクセスできるようになります。Daimlerは、自動車メーカーとして初めてこの新機能を利用し、HEREのニュートラルサーバーを通じて自社の車両センサーデータを第三者に提供しています。

自動車は、リアルタイムの交通情報、ハザードワーニング、路上駐車場情報、運転状況に応じた自動車保険(UBI)など、様々なユースケースやサービスに役立つデータセットを生成します。こうしたデータを取り巻くエコシステムを実現し、新しいサービスの開発を促進するには、第三者のサービスプロバイダーが標準化された方法でデータにアクセスする必要があります。自動車メーカーは従来より、セキュリティ上の理由から自社のバックエンドへの直接アクセスを提供していないため、独立した事業者が管理する「ニュートラル(中立的)」なインターフェースが必要となります。さらに、HEREのニュートラルサーバーをアクセスポイントとすることにより、サービスプロバイダーは規制や要件の異なる多数の自動車メーカーに個別に対応する必要がなくなるというメリットもあります。 

HEREは、ニュートラルサーバー機能の一環として、専用の同意管理サービスを開発しました。このサービスは、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)の個人データに関する要件が考慮されています。また、ブロックチェーン技術を採用しており、サービスプロバイダーはデータ利用に関する同意依頼を自動車のオーナーやドライバーに配信することができ、自動車のオーナーおよびドライバーはいつでもアクセスの許可や取り消しが可能となります。 

Daimlerは、以下を含む4種類のデータセットと1つのユースケースのセンサーデータを提供します。 

車両状況 – ウィンドウ、ドア、トランクリッド、ルーフトップまたはサンルーフ、室内灯の状態を示すデータセット。 

  • 電動車両状況 – 特定の電気自動車の充電状態と走行可能距離を示すデータセット。 
  • 燃料状況 – コネクテッドカーの燃料残量と走行可能距離を遠隔で判断するデータセット。 
  • 車両のロック状況 – 車両の進行方向、およびコネクテッドカーの施錠状態を示すデータセット。 
  • 走行距離に応じた自動車保険 – 実際のオドメーター情報(走行距離)に基づいた保険サービスのユースケース。 

HEREの最高技術責任者(CTO)兼開発担当上席副社長であるGiovanni Lanfranchiは、次のように述べています。「HEREのニュートラルサーバーにより、Daimlerのような自動車メーカーに対して信頼性、安全性、セキュリティを備えた流通チャネルを提供し、欧州の法律やプライバシー規制に従って車両センサーデータを共有することが出来るようになります。これは、OEM、サービスプロバイダー、ドライバーの全員にとって有利な状況を作ります。自動車メーカーは収益を得る新しい機会が得られ、サービスプロバイダーはこれを革新の糸口として、最終的にはドライバーに有益となる新しいデジタルソリューションを開発することができます。」 

車両データのためのニュートラルサーバーのコンセプトは、2016年に欧州自動車工業会(ACEA)により、第三者サービスへの車両センサーデータ提供を目的として考案されました。ユーザーの個人データ保護、自動車の安全・安心な機能の保障、そして自動車メーカーの知的財産権の保護を重視しています。これはEU、欧州自動車メーカー、そして自動車業界のその他の関係機関やサービスプロバイダーよって支持されています。 

HEREについて: 

位置情報データおよび位置情報技術のプラットフォームを提供するHEREは、位置情報の力で、人、ビジネス、都市の推進に取り組んでいます。HEREのオープン・プラットフォームを通じて、都市のインフラ運営から企業の資産最適化、さらにはドライバーが安全に目的地に到着することまで、お客様により良い成果をご提供いたします。HEREの詳細は https://360.here.com および https://www.here.com をご覧ください。 

報道関係者からのお問い合わせ先 

 

HERE Technologies 
Kasey Farrar 
TEL: +1 312-340-4978 
E-mail: kasey.farrar@here.com 

 

株式会社井之上パブリックリレーションズ内 HERE広報担当:  
リットウィン/池田 
TEL: 03-5269-2301 (代) 
E-mail: here@inoue-pr.com